日本人の死亡原因の第2位となっているものが、心疾患となります。心疾患の中でも虚血性心疾患による死亡者数は多いものとなっており、危険性の早期把握が治療に有効な予防策となるために人間ドックの受診が勧められています。虚血性心疾患の主な原因は、冠動脈の動脈硬化にあるとされています。動脈硬化の危険因子や全身における動脈硬化の状態などにおいて、自分の心臓の現状について総合的に把握しておくことに人間ドックの心臓ドックは役立つと考えられます。
人間ドックの心臓ドックを受診しておくことによって、心臓由来の病気によって突然死を防ぐ第一歩になります。心臓ドックの検査としては、心電図検査というものがあります。心電図検査は心臓の筋肉について、収縮や拡張時の電流を記録する検査となります。電流の波形の変化を確認することによって、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈系の動脈硬化や不整脈などの心臓の異常の診断として使用することができます。
人間ドックで心疾患の確認を行うための心電図検査としては、通常の健康診断の内容としても実施されている安静時心電図の他の種類としては、運動負荷心電図とホルター型心電図があります。胸部造影CTでは、心臓の周りの冠動脈をX線を使用して撮影をすることで、血管の梗塞や狭窄などの状態を確認できます。その効果によって、心筋梗塞や狭心症の所見の発見を行うことが可能で、CTスキャンを使用して写真撮影をして画像をモニターに映し出すことができます。心臓MRIでは、骨の影響に関係なく臓器の観察を行うことが可能で、切開することなく全方位的に病気の場所や形、広がりなどの特定が行える検査となります。