人間ドックを受診する際の注意点

人間ドックでは受診する人の健康状態を細部にわたって確認をすることとなりますから、そのデータが狂うようなことをしてしまっては正常な検査ができなくなってしまいます。

こうしたことは人間ドックを受診する際の注意点として説明されることですが、それではこうした注意点はどういったものがあるのでしょうか。まず正常な検査のために絶対に行わなくてはならないものとなるのが食事制限です。午前中に診断を受ける場合は前日の夕食を21時までに済ませておく必要がありますし、当日の朝食についても絶食が基本です。これらは中性脂肪や血糖値の計測の妨げになりますし、朝食を食べて診断を受けてしまうと糖尿病の誤診を招くことがあります。また胃のレントゲン検査などを行う場合には、前日夕食後は一切の食事が禁止されますのでここも注意が必要です。また人間ドックの受診を予定している頃に薬を服用している人や、薬品にアレルギーがある場合も注意が必要です。原則として診断日は薬の服用が中止されることとなりますが、病気によっては服用の中止が病状の悪化を招くことがあります。そうした際には勝手に服用を停止するということはせず、必ず医師に何の病気で、何の薬を服用しているのかを報告して指示をもらってください。そして最後にMRI検査を受ける場合には、金属類を身につけていかないようにしなくてはなりません。MRIは強力な磁場の中で検査を行いますから、そこで金属類を持ち込むと検査結果に異常が出ることがあります。そのため心臓ペースメーカーを使用している人など、体に金属を使用した機器を取り付けている人の場合はMRI検査自体を受けられないことを伝えなくてはなりません。人間ドックを受ける際にはこうしたことに注意が必要ですから、受診の際には必ず確認しておくようにしましょう。